いかに過払い金を少なくするかを優先した結果、顧客が一気に離れる悪評を呼んでしまいました。

丸和商事が倒産した原因とは

 

お金

 

ニコニコクレジットを手がける丸和商事が倒産した理由は過払い金の返金問題です。
過払い金については別ページで詳しく紹介していますが、グレーゾーン金利が認められなくなり、利息制限法の金利を超える利息部分を過去にさかのぼって返金できるようになった話です。

 

また、グレーゾーン金利が認められなくなった事で、実質金利を大幅に下げる事になり、収益が悪化した事もキャッシュフローが立ち回れなくなった要因です。

 

しかし、グレーゾーン金利や、上限金利見直しなどは丸和商事に限った事ではなく、全ての消費者金融業者に降りかかった問題です。
なぜ、丸和商事は生き残れなかったのでしょうか?

 

 

丸和商事が倒産した理由

 

貸金業は、運営するための広告費や人件費をはじめ、一部で不良債権を抱えるリスクがあるものの、ビジネスとしては非常に収益性が高いです。

 

例えば、元金100万円を5年返済(60回払い)で借り入れした場合、当時のニコニコクレジットが適用していた29.2%の金利だった場合、返済総額は約246万円になります。
結果的に利息制限法を超える分は返還しなくてはいけなくなりましたが、同じ100万円の借入を5年返済で金利15%だった条件でも返済総額は約175万円です。

 

利息制限法では100万円を超える貸付は上限金利15%ですが、利用者の大半は100万円以下で18%の金利で計算されるので、さらに消費者金融の利益は大きくなります。

 

ここまでをまとめると、消費者金融はグレーゾーン金利を使わず利息制限法の金利で運営しても、しっかりした収益をあげる事ができるのです。
もちろん会社は利益を全てストックすると税金で持っていかれるので事業投資など税金対策で過剰金の償却も行っています。
過払い金返還が多ければ当然赤字になる事もありますが、新規顧客や既存顧客から利息収入を確保していれば立ち直る事ができます。

 

しかし、丸和商事は経営者の趣味と思われる美術館や駅前の好立地の自社ビル購入など、グレーゾーン金利で儲かった利益を積極的に投資していて、手元のキャッシュフローはあまりよくありませんでした。

 

さらに、2006年以降は過払い金請求に対して訴訟に応じる強気な姿勢を取って、いかに過払い金を少なくするかを優先した結果、顧客が一気に離れる悪評を呼んでしまいました。

 

結果的に過払い金返還によって赤字ばかり膨らみ、収益は金利の低下と利用者の減少によって大きく落ち込んでしまい、立ち直れない状況となり倒産に追い込まれたと考えられます。