株式と事業の継承が武富士は債権回収会社で、丸和商事はスルガ銀行だったのが最大の違いです。

武富士と丸和商事の異なる点

 

といえば、ダンスのテレビCMでお馴染みだった武富士が有名です。
武富士と丸和商事の倒産は似ている部分も多いのですが、違うケースもいくつかあります。

 

 

過払い金問題が最大の倒産理由

 

丸和商事や2006年以降に倒産した多数の消費者金融に共通している事ですが、倒産まで追いやられた最大の理由は過払い金の返還問題です。

 

武富士は当時業界でもトップクラスの会員数と売上を誇っていて、倒産当初に過払い金請求をしていた利用者はごく一部です。
それでも元々の規模が大きく、一部のユーザーによる過払い金だけでも数百億円規模になり、資金が底をついた為、倒産しました。
ここまでは丸和商事とほぼ同じというニュアンスです。

 

 

武富士が他社と違う最大の理由は、違法取立

 

武富士は2000年以降、ヤミ金に近い脅迫めいた違法な取立行為が度々話題になりました。2000年以降に始まった事ではないのですが、行政処分を受けた事やネットの普及で情報拡散が進んだ事で一気に企業イメージが悪くなりました。

 

丸和商事も最終的には過払い金に対する対応や、新規融資の審査を厳しくするなど評判の悪化も倒産の要因になりましたが、それは資金難を理由にした事です。
武富士は、まるでヤミ金や暴力団を彷彿とさせるような一般人が怖がる手口の取立が問題になったので、同じ悪評でも性質が異なります。

 

他の大手消費者金融も過払い金問題では多額の返還金が発生しましたが、銀行の傘下に入ったり、返金資金調達のために融資を受ける事で乗り切っています。

 

お金に悩むサラリーマン

 

しかし武富士の場合は、銀行の傘下に入らず、自社資金だけで対応していたため、負債が膨らみ倒産する結果になりました。
実際には銀行の傘下に入ったり、融資を受けなかったのではなく、銀行も武富士ブランドの違法取立イメージなどを理由に関わりをもとうとする所が現れませんでした。

 

丸和商事の場合は武富士など大手消費者金融に比べて客層が違い、過払い金請求をする利用者の割合が多かった事や長期分割で利息(過払い分)が膨らんでいる方が多い問題がありました。
また、消費者金融業以外にも事業展開していたので、銀行の言いなりになりたくなった面もあったでしょう。

 

それぞれの会社の最大の違いは倒産後に株式と事業を受け継いだのが、武富士の場合は債権回収会社で丸和商事はスルガ銀行だった点です。
武富士の既存顧客や拠点などは、銀行からしてみれば魅力的なものですが、それ以上に武富士のイメージや不祥事や違法取立を引き継ぐ事を懸念する銀行が多かったです。

 

消費者金融が倒産する原因